結婚条件は最低限に | 運命共同体を続ける価値を大切にできるかどうか
結婚するのに条件で悩み過ぎているあなたに「条件は最低限にとどめるべき」とお伝えします。
「結婚条件の妥当性や折り合い」を考えすぎている時点で、これから相手のいろんなところを知ろうと思ってないのが大問題。結婚条件にこだわり過ぎるのはまるで書類審査だけで結婚相手を決めるようなものです。
自分の価値観を押し通して得られるものではなく、条件を並べて関係性を続けられるものでもない、なのに独身者のほとんどがそれを腑に落ちるレベルで分かっていません。
その本当の理由をお話しつつ、なお「大切な結婚の条件」と「こだわらなくてもいい結婚の条件」をお伝えします。
条件は最低限にして結婚すべき本当の理由
お互いに「この人と一生一緒にいたい!!」という結婚生活を継続させるために必須の欲求がないと離婚に至りやすくなります。
条件重視で結婚した結果お互いの居心地の良さが軽視され、波長が合わずに「一緒の空間にいるもの苦痛で一刻も早く離婚したい」と考えるようになってしまうからです。
結婚生活は「生い立ちや価値観が違う男女が一つの家で共同生活をする契約」なので、さまざまなシーンで違いが生まれてお互い溝を大きくしがち。
溝はお互いの気持ちがあって修復できるのであって、片方がやる気ないと破綻しやすい。
男性だったら自炊できなければお金を出して用を足せばいい。
女性が機械の設定が無理ならば出張を頼めばいい。
こんな便利な時代になぜ皆結婚したがるのかは「お金を出しても得られない愛から得られる喜びを運命共同体で共有したい」と考えるところにあるのです。そこには条件だけでは成り立たない「二人の気持ち」が必須。
それはあれこれと自分が頭の中だけで希望している条件を押し通して実現できるものではないのです。以下ではこれらが大前提でなお「大切な結婚の条件」と「こだわる必要のない結婚の条件」を挙げてみましょう。
やっぱり大切だった結婚の条件
既婚者が感じている「やっぱり大切だった結婚相手の条件」は以下のとおり。
- 居心地の良さ(長時間一緒にいてもストレスがないかどうか)
- お互い愛情を感じられるかどうか
- 性格の相性
- 自由と平等、自立と自律(適切な距離感、互いに依存しない)
- 金銭感覚(過度な無駄使いがなく、借金がない)
- 心身ともに健康である
*ヤフー知恵袋やおしえてgooの複数の投稿に挙がっている口コミより
居心地の良さ
相手のいい面ばかりが目に映る恋愛とは異なり、結婚は同じ空間でずっと一緒に過ごす契約でもあるので「長時間一緒にいてもストレスがない居心地の良さ」という点が非常に重要です。
良くありがちな「夫婦間の居心地の悪さ」の代表的な既婚男女のつぶやきを挙げてみましょう。
「夫が家にいるだけで重苦しい雰囲気になり、次第に同じ空間にいるのも嫌になった。」「『家族より仕事が大事なの?』ってヒステリーを起こして、束縛しようとしてるから一緒にいられない。」
条件だけで結婚相手を選ぼうとすると後々相手に居心地の悪さを感じて離婚を招くという致命的な関係性に陥ります。端的に言って結婚前のお付き合いではお互い盲目になりがちです。
もしあなたが交際相手がいながら「結婚相手として適切かどうか」を迷っているなら、フラットな状態で心地よいか、違和感はないかを見極めるようにしましょう。交際当時に感じていた違和感は真実、気のせいではなくあなたの本心です。
もし違和感が残るならば、以前に挙げていた結婚の条件が現実の交際相手と合致してなかった表れです。
お互い愛情を感じられるかどうか
結婚で条件を気にしている男女には「お互いの愛情」を危険なくらいに軽視している場合が多く見受けられます。
その一例を挙げてみましょう。
親から「条件で結婚相手を選べる年齢じゃないのよ。年収600万円、49歳のお見合い相手見つけたから考えておいてね」って言われまして、この条件でお見合いを受けていいのか迷っています。
〜ヤフー知恵袋に掲載されていた婚活に関する質問より〜
この女性の場合結婚の条件として「経済力と年齢」を重視しているのが分かりますが、お互い会ってもいない愛情が成立していない状態で結婚条件の妥当性を考え込んでいます。
これって普通でしょうか?会ってからどうするかを決めても何にも問題ないはずなのに。
「「結婚条件」にがんじがらめになってしまっている人には、普通だったらありえないような思考能力の低下」を起こしている場合が多いのです。
会ってみて「この人とまた話してみたいな、ずっと一緒にいたいな」といった何気ない感覚を感じるかどうかが結婚生活を成立させるために重要です。
性格の相性
また結婚の条件に「価値観が似ている人」が挙げられる場合が多いですが、価値観が似ているといっても性格が必ずしも似ている訳ではなく、正反対や真逆の性格をしたご夫婦ももちろんいます。
女性の場合は「私は夫とかなり性格が違うけれど、尊敬できるから価値観を受け入れられると思った」などの声が上がる場合が多く、これが性格の相性として考えられるのです。
つまり性格の一致ではなくお互いの性格を心地よく受け入れられるかどうかが重要なんですね。
■ 性格の相性の一例:銀行員の女性と貯金が趣味の男性
せっせと貯金するのが趣味の男性が、銀行員の女性からアドバイスを受けて生活の中の無駄な浪費を削り、貯金額が増えたのを喜びました。
男性の場合は貯金という節約に似た趣味が、そして銀行員の女性は職業が「性格の一面」となっており、これがきっかけとなって男性は銀行員の女性と結婚しています。
「無駄使いを指摘されて不快に思う男性」もいるわけで、こうした場合は銀行員の女性との相性はあまりよくなさそうだと考えられます。 長期に渡って結婚生活を維持するには性格の相性とお互いの愛情や居心地の良さが不可欠です
自立と自律、自由と平等
独身者は本来自活して生活(自立)しており、自分で自分の生活をコントロール(自律)できるはずなのですが、恋愛や結婚生活となると適切な距離感が失われて依存関係になりやすかったりします。
よくある夫婦関係の崩壊パターン:仕事で多忙な夫に対して『社会的に孤立した妻が猛烈にかまってアピール』
孤独を感じた女性が愛してほしいあまりに男性への依存度が高まりますが、この女性は依存(自立と自律の欠如)によって自由を失い、夫婦の間に平等も次第に失われて行きます。
たいていの男性ははじめのうちはかまってアピールを「かわいいな」と思うものですが、度が過ぎると依存が重たく感じられて女性から離れたくなってしまうものです。
この↑パターンは多いですね。「夫は牧場で放し飼い」くらいの感覚でいたほうが夫にとっても居心地よく「妻の元に帰ってくるのが心地よく習慣化する」ような気がします。
家の中で夫婦関係を続けていく結婚生活で依存などによっていずれかに負荷がかかってしまうと、お互いに窮屈な思い(自由と平等を失う)をするものです。
異性を過度に追うと確実に逃げますが、放置しても帰ってくる人はあなたの元に帰ってきます。それが本当にお互い心地よい関係性で求め合っている証拠だからです。
金銭感覚
金銭感覚ほどリアルな結婚条件もありません。あまりにリアル過ぎて結婚相手の本質が見え、ドン引きしてしまうのは世の常。
ここでちょっと恋に盲目となった男性が「女性の金銭感覚をまともに判断できなくなった事例」を挙げてみましょう。
■女性の金銭感覚をまともに判断できなくなった事例:30代前半エリート街道を渡り歩きどこまでも世間体を気にしてしまう男性
僕は34歳、結婚を考えている8つ年下の女性がいます。かわいらしい彼女を愛しておりますが、婚約後、結婚の条件としてこれまでの貯金管理を含めた以下4つの条件を出されました。これが妥当かどうかを知りたいです。
彼女の結婚条件:「通帳もこれまでの貯金も銀行印も管理させて、旅行やジャニオタ活動、家事の手抜きを許して。」
上の男性のように金銭感覚で結婚相手と条件の話し合いをする場合は下記を参考にしてみるのがおすすめです。
- これまでの貯金:独身時代の貯えなので奥さんには関係ないと言える
- ジャニオタ活動:奥さんのお小遣いの範囲を上回るようなファン活動をさせない
- 家事の手抜き:せいぜい半年くらいは大目に見る
- 旅行:二人で楽しめる範囲で
金銭感覚が違うと男女の仲はギスギス、せっかくラブラブな仲だったのにお金の話になって気分が萎えてしまった男女って少なくないです。
しかしくれぐれも結婚前に上の様な金銭感覚の問題をうやむやにしないようにしましょう。
金銭感覚の違和感をそのまま放置しない、話し合ってダメだったら破談にしてしまうのも英断です。
エリートで若い男性によくありがちな「世間体にこだわって女性の表面しか見ていないパターンは結構あります。女性の条件を頭でっかちに考えすぎてます。エリート男性は育ちがよいので女性を神格化してしまう傾向あるのでご注意。
金銭感覚から人生の価値観まで「違和感なく一緒に過ごせる異性」がいたらと誰もが願っているはずですが、既婚者の1/3は離婚していく世の中。
価値観がフィットする人を出会うには異性を見る目を磨くのが重要です。
心身ともに健康
結婚の条件に見過ごされがちなのが「心身の健康」です。
肉体の健康よりも精神の健康が最近は重要でしょうか。
仕事のハードさや人間関係などから精神的に病んでいる現代人が多く、それが異性への言動として表れると異性間で繰り広げられるモラルハラスメント・DV・性被害による精神的障害なども起こりやすくなります。
実際の婚活では交際から親密な関係になり、第三者の目が行き届かないところで精神的な被害が発生する場合が多いようですので、友人や知人に婚活の話を定期的に聞いてもらうなどして現在の状況におかしなところはないかを確かめるのもよいでしょう。
特に女性は男性がやさしく近づいてきて「強要・暴力・性行為の無理強い」などで精神的な暴力を受けたといったケースが多いです。できるだけ人の多い場所で明るい時間に婚活するなどして精神的な被害を避けるようにしましょう
男女別結婚相手に求める「根強い条件」
男女間で結婚相手に求める条件は性差で顕著に異なります。
平成初期くらいまでは高収入・高学歴・高身長の男性が人気が高く、現代はそれに代わって育児や家事に協力する男性像が求められるようになりました。
一方で優しさや家事の容量の良さがある女性が今も昔も人気が高いものの、現代はある程度の収入を求められる女性が多くなっています。
以下男女それぞれに求められる結婚の根強い条件を挙げてみましょう。
*ヤフー知恵袋やおしえてgooの複数の投稿に挙がっている口コミより
男性が女性に求める結婚の「根強い条件」
夢と幻想を描きがちな男性たちの「女性への結婚の条件」は、「現実的な毎日にどれだけ心地よさを満たしてくれるか」が重視されています。
- リラックマのような可愛さと癒し、思いやりがあって優しい
- 子供を産んでくれる34歳以下の若い女性
- 料理が上手、家事全般ができる
- 容量の良さ
- 体がいい
- 仕事で足を引っ張らない(そこそこの上げマン)
最後に男性は結局女性の顔を取ります。
男性は性欲の対象として結婚相手を見ており、視覚で性欲が掻き立てられないと性行為ができず、女性の顔が性欲の対象となりえるかは最終決定のポイント。
顔の好みがある程度クリアされていたら多少は許せるのですから、顔を気に入ってもらえる男性に巡り合ったら女性は大ラッキーなのかもしれません。
女性が男性に求める結婚の「根強い条件」
女性が男性に求める結婚の条件は「現実的な結婚生活を不安もトラブルもなく送るために必要な要素」が顕著。
- 貞操観念・浮気しない
- 経済力(必ずしも多くなくていい、ある程度のライン確保)
- 仕事をにやりがいを感じている
- 愛情深く優しい・弱い部分を包み込んでくれて頼れる
- プライドがあるが、ダメなところを素直に修正できる
- 尊敬できる
- 非喫煙、お酒を飲み過ぎない、ギャンブルをしない
- マザコンじゃない
結婚する前の女性たちはあまり意識しない場合が多いのですがこの7つ以外に「本当にその男と性行為できるか?」が重要です。 好きでもない男性と性行為はできません。この女の感覚を軽視できないのです。「やっぱり性行為できない」となれば男性は存在自体否定されたとして離婚に至るので、実際に会ってみてこの人だったらいいな、と思える感覚を実感してみてください
こだわらなくていい結婚条件と、そればかり考える痛い男女の例
結婚前はこだわろうとしてたけれど、いざ結婚してみたらどうでもよかった、と思えるような結婚の条件として挙げられるのは以下のとおり。
- 顔
- 身長
- 年齢
- 学歴
- 居住地
結婚は人と人が結び付く行為であり、モノがくっつくような簡単な現象ではなく、障害があってもお互い障害の除去作業を協力してやっていかなければならない日もあるでしょう。
障害の除去作業ではお互い人間性が出て嫌な部分を見るかもしれませんが、それを受け入れ未来に責任を持って生きなきゃいけません。
結婚生活はパートナーが幸せになるのを一緒に望むこと。
この大変な作業に頭でっかちに「結婚条件」ばかり考えていたら?ガチガチに条件を固め過ぎたゆえに、不測の事態を許せるような余裕がなく、溝ができても埋め合わせをするような状態ではなくなってしまいます。
こうならないために、条件ばかり見過ぎてしまっている痛い男女の例を挙げてみましょう。
【男性編】こだわり過ぎている結婚条件
■こだわり過ぎている結婚条件:スペックが高め30代前半のバツイチ男の場合
「離婚して独り身になり、どんな条件で女性を選べばいいのか本当にわからなくなった」
「バツイチだがまだまだいくらだって女を選べる」と思っており、周りからどんなに言われようと高学歴特有の頭でっかちを炸裂しがち。離婚から学んでお互いの気持ちを重視すべきなのに、また条件重視で考えようとしている。
■こだわり過ぎている結婚条件:57歳のスペック高めな男性の場合
「自分のスペックに見合う女性がどんな条件かがわからない」
相手が自分のレベルに釣り合わないと考えて生きてきたのに60手前になって婚活しだすが…この年齢まで独身なのは異性に魅力を見出すのが下手で、そもそも人自体に興味がなく、人と深くかかわった経験がない。自分の短所を人に見せるのが恥だと思っている点に尽きる。
■一般男性全般に言える「こだわり過ぎを自覚しない例」
嫁になるんだからこっちに来るのが当然
⇒女性は入籍したって苗字を変えたいわけでも引っ越したいわけでもない。「愛する人と一緒にいたい」が基本的な欲求であって、旦那の居場所に引っ越すのが当然とは思っていない。
嫁になるんだから親と同居するのが当然
親との同居を強いていては「安心して性行為する場所」を提供しておらず、結局男性側の欲求も満たせなくなっていく。
うちの母親は嫁をいじめない、母親と仲良くできる女性がいい
「姑の目から見た嫁」の本当のシビアさを全く想定してない。「自分は母親から息子として見られており、妻も同じ視点で見てくれている、いざこざなど起こりえない」と思っている。
どれも感情抜きでロジックが成り立つか?で「自分が提示しようとしている条件が妥当か?」、また逆の立場になってその条件を提示されたときに納得できるかを考えてみるのがポイントです。
【女性編】こだわり過ぎている結婚条件
■「49歳 80歳母親と二世帯住宅に同居の男」の縁談を迷っている39歳の女性
お見合い相手の男性の結婚条件は「80歳近い親と同居、子供を産んでくれる女性」。親戚が「年齢的に後がないから縁談を受けろ」と強制しようとしており、結婚条件に付いての妥当性を考えている。
上の女性の場合、縁談として挙がった男性の結婚条件はややハードに思えるかもしれません。
出産が終わった頃にはやれ介護が待っておりネガティブな受け止め方をするのもやむを得ないでしょう。
しかし親戚から言われている「39歳で後がないんだから」といった忠告は無視してかまわないと思います。
この男性としか結婚の可能性がないわけではないし、39歳でもいくらだって婚活している女性がいるからです。
この縁談だけにとどまって他の可能性を探らないほうが婚活の失敗と言えるでしょう。
「結婚条件として年齢的に後がない」と親戚から言われると言葉の重みを感じるものですが、親戚の言葉が正しい訳でもなく、俯瞰して婚活を客観視できているわけでもない「参考意見として無価値:無駄なおせっかい」な場合もあることを知っておきましょう。
あなたが条件重視でいる限り、相手もあなたを条件で見て人格を無視する
条件で結婚を考えようとする人は、逆に異性から同じような扱いを受けると「人格で見てくれない」と嘆こうとします。
つねにお互い以下の視点が成り立っているのを自覚しましょう。
自分が相手を見る視点 : 条件>人格
相手に望む「自分を見て欲しい時の視点」: 条件<人格
「あなたが条件で相手を見る限り、相手もそう自分を見てくる」と知った上でお伝えしたいのは「結婚生活を長く続けるには『お互いの気持ち』が不可欠」といった点です。
あなたが頭でっかちに「結婚の条件ってどう考えればいいんだろう?」と考えている時点で、もうすでに異性を深く知ろうと思っていない点に気付きましょう。
まるで相手を知らずに書類審査をして結婚を決めるのと同じくらい危険で、一般的な男女のお付き合いから広がっていく「結婚生活の幸せ」の可能性を潰しています。それに気付いて下さい。
【番外編】親が干渉してくる
結婚の条件で結構な頻度で浮上するのが「親の干渉」。特に一人親は過保護・過度に干渉し、子供の結婚を邪魔する傾向があるようです。
「同居が条件、それがだめだったら結婚を許さない」などと交際相手の有無を言わさない条件を突き付けて子供を悩ませてしまうケースは少なくありません。
過保護は度を過ぎると病気と言うに等しく、子供を奪われるという危機感から子供の本当の幸せを祈っていない証拠です。
話し合いは難しいかもしれませんが、いずれ親とは死という別れが訪れます。
親元を本当の意味で離れなければ「結婚で得られる幸せ」はいつまでたっても現実にはなりません。
自分のこれからの幸せのためにも親と離れる覚悟も必要です。
下記を参考にしてみてくださいね
結局男女は付き合ってみないと分からない、条件は最低限に
結局男女は条件でけで恋愛と結婚はできません。
条件重視で結婚しようとしている人は「心と体と魂全てで人を好きになる」本当の意味がわかっていない場合が多い、これをもう少し意識してみましょう。