毒親の影響から解放されたい・見事克服した婚活対処法
この記事ではアラフォー女性優子さん(仮名)が毒親からの影響を断ち切り、なかなか結婚できないと思っていた氷河期を乗り越え、見事克服した婚活の対処法をお伝えしようと思います。
毒親に育てられた子供は愛された経験を持っていないために異性の愛し方もどこかチグハグな場合が多いです。
けれど一人間として人並みに幸せになりたい願望はあり、自分の言動や思考回路のどこをどのように修正すればいいのかを知りません。
優子さんは運命の人と巡り合えた今、毒親からの影響を断ち切って克服できた婚活の対処法を静かに語ってくれました。
毒親の呪縛から解き放たれて運命の人と出会えるまでの体験談
毒親からの着信を拒否・連絡を無視
優子さんは幼少から受けていた毒親からの呪縛を自覚させられたのは、父親の最期に「母親から言われた『あなたって父親そっくりね』という言葉」でした。
優子さんは母親を守るために生きる人生を送ってきたので、母親の心無い言葉に言葉を失い、実家を出て一人暮らしを決意します。
本当の毒親だった母親は「父親そっくりね」という言葉に続けて「家を出て行ったら?」と告げたそうです。
当時37歳だった優子さんはいい加減家を出てもいい年齢でもあったので荷造りを始めたのですが、母親は…
「”あの言葉”は撤回する。今家を出て行ったらあなたはまた精神疾患がぶり返すから家に居なさい。お母さんはあなたが居なくなったら張り合いが無くなってしまう。
とダブルバインドを突き付けてきました。
毒親は「相反する命令を子供に投げつけ、二重に子供を支配する言動」をよく起こします。それを受け取った子供は強烈なストレスを感じコミュニケーションに障害が生じる場合が多くなるようです。
優子さんの場合は「父親から母親を守る役割として生きてきた子供」と「母親に『父親そっくりなダメ人間』扱いを受けた現実」との矛盾に挟まれ、言葉にし難い虚しさを覚えました。そして新たに「出て行ってよ」と言われた矢先に「あなたが居ないと張り合いが無くなるからやっぱり撤回する」といった命令の矛盾が生じました。
これでは精神的に混乱を起こして当然です。
しかし優子さんは「このままでは私の人生がもっとめちゃくちゃにされてしまう」と危険を感じ、強行的に毒親から逃げました。優子さんに見捨てられたと思ったのか、母親は
- 優子さんの職場に訪れて機嫌を伺いに来る
- 電話を数回よこす
といった「論理破綻・支離滅裂した半和解の申し入れ」を試みようとしていました
。しかし優子さんは頑なに毒親の連絡を無視・着信拒否したのち、住民票の移動・銀行や郵便物への住所変更手続きなどを早期に済ませてなんとか毒親と離れて生活の場を確保したのです。
毒親から逃げて一人暮らしをしてからの変化
優子さんは37歳になるまで実家で暮らし、毒親から離れて一人暮らしをするのは初めてでした。
そのころ「親元から離れて自立したほうがいい」と何度も説得してきた大学教授の彼とは、優子さんが一人暮らしをしてから数か月後に浮気の発覚があり結局関係性が崩壊。
毒親持ちの子は負の連鎖・ループが起こりやすいと言います
優子さんは30代になってからというもの同じ恋愛パターンが続いてしまい、「もう恋愛なんて二度としない」と心に誓ったそうです。
摂食障害は再発しやすく、傷心の優子さんは失恋後にミルクティしか口にしない日が続きました。気力が続かず毎日生きている意味が分からずに過ごし…
誰からも愛されない。自分が生きていて何か意味があるんだろうか?もうどうでもいい。死ぬ気力もない。
と心底感じたそうです。
毒親を持つ子供はこのように長い間価値観を植え付けられ・刷り込みが行われた末に自立しようとすると、その後に無力感に襲われやすいようです。それまで何も疑っていなかった親から離れてはじめて「毒親の異常さ」に気付き始め、フラッシュバックが起きては不眠が襲ったりします。
実家との家族関係、恋人との関係性が破綻してすっかり憔悴しきった優子さんを見かねて救いを差し伸べたのは地元で経営者仲間として仲の良かった同じ年の男性でした。
彼は既婚者だったので優子さんに恋愛感情ありませんが、優子さんを説得したそうです。
「そりゃ家でいろいろあって、交際してた男は最悪だったかもしれない。俺優子ちゃんの30代の恋愛遍歴も全部知ってるよ。けれど、交際したのって片手使っても余るくらいの数の人でしょう? だからそんな少ない数の過去の事例で自分が結婚無理だとか、向いてないとか言うなよ。なんで自分の元を去って行った「重要じゃない男達」の価値観を全部背負って「自分は結婚できない・男性から愛されない」とか言えんの? 運命の人に出会ってないだけで、優子ちゃんは魅力的な女性なんだからもっと自分に自信を持たなきゃダメ!確率論の問題。結婚に結び付かない恋愛関係は究極全部失敗、それ以外のたった1個だけが成功事例なんだよ。これから○○○の水族館いこう!本当にお互いに好き同士の男女の交際って自然で気を遣わないでいられる楽しいことばっかりなんだよ。頭と心にその思い出を刻み込こんでいけば体の感覚でわかるようになるから。そうすれば今度変な男に捕まったときに、「コイツは危険」ってセンサーが働くようになる。ほら行くよ!」
優子さんはこの友人の説得を聞き、親元を離れ恋人と別れて初めて涙が流せたそうです。
嫌なことがたくさんあるけれど、こんないい仲間がいるんだなあ…。自分の人生って捨てたものでもないのかも。
と。
毒親の子の転機
優子さんは大学教授と関係性が崩壊して傷心しながら、2年半それまで以上に経営者として仕事に没頭しました。
これまでの恩返しのつもりで顧客満足に注力したそうです。
顧客が何を求めているのかを突き詰めて考えると、それまで以上に「ありがとう」を言ってもらう回数が格段に増えたそうです。
そして仕事だけではなく日頃接している友人たちにありがとうの気持ちをお返しするようにしていました。
優子さんが周りの人に自分の感謝の気持ちを明確に伝えるようになったのは理由があります。
父親の最期・葬式の日に久々に父親の顔を見てこう思ったそうです。
散々わがまましたい放題、母親に嫌な思いをさせてばかりの俺様な父親の最期がこんな孤独な一人ぼっちだなんて。本当に人間は生きたように死んで行くものなんだなあ…。自分はもしかしたら一生独身かもしれないけれど、精一杯周りの人に感謝しながら生きよう。そうすれば自分が死んだときにきっと私を思い出して笑顔でさよならを言ってくれるから。キレイごと抜きに感謝や愛は与えたり伝えて減るもんじゃない。自分はこれから周りの人と幸せな思いをシェアして生きていきたい。絶対に。
*
「誰からも愛されない」と沈み、氷りついたままだった心の中に「自ら人の心にあたたかな感情を灯す」といった何気ない意識の変換をした結果、優子さんに転機が訪れました。
初めて「心から信頼し合える人と婚活したい」と思えたのです。
巡り合えた運命の人
優子さんの婚活は決して順調だったわけではありません。結婚相談所に登録したものの、あまりにうまく行かずに落ち込むこともありました。
結婚相談所と同時に活用していた婚活アプリで、何気なく地元近郊に住んでいる男性達を検索して隣県に住んでいたある男性とマッチング(お互いに交際を前提としてメッセージの交換を合意すること)します。
その人はほぼ優子さんの理想どうりの男性だったのですが、はじめに会った時になんと「誰かいい人いないかなあ…」と言われたそうです。
つまり「あなたを異性として見ていませんが、他にいい人がいないかと思っています」と伝えられたそうです。
照れ隠しなのかもしれません。しかし、一緒にいて無理しなくて済むし、とにかくほっとするような感覚だったと言います。
数回友人として出かけたり食事をした末、優子さんは男性に交際を申し込みました。
経営者の男性の友人がおしえてくれた「本当に好き同士の交際は自然で気を遣わない楽しい感覚。
頭と心に刻み込こめば体の感覚でわかるから」と言われた言葉を思い出しながら、「友人と水族館を見て回った感覚」と「交際した男性と一緒にいる時の感覚」が限りなく近かったと感じたそうです。
そして優子さんが交際を申し込んだその男性は偶然にもその水族館の近くに住んでいたとか…。
彼はもしかしたら運命の人? こんな年齢なのにそんなこと言って恥ずかしいかな…。わからないけれど、私生まれてからこんな安心して男性と付き合ったことがない。
優子さんは穏やかで真面目で理知的な彼に、生まれて初めて「異性と接して感じる安心感」を感じたそうです。3年前に水族館に置いて行った恋愛感情を現在の彼がキャッチして息を吹き込んでくれたとしか思えないそうです。
思い込みや偶然は恋愛には付き物。けれど確実に言えるのは優子さんが前述の「感謝を周りに伝えて起こった転機」がキッカケとなり、幸せのループとなって訪れた結果と言えます。
女性が毒親からの影響を断ち切った婚活での対処法
それでは優子さんが毒親の元を離れ、転機を迎えてやがて運命の人と巡り合うまでにおこなった婚活への対処をお伝えしようと思います。言ってみれば「毒の影響を断ち切れた対処」です。
ベタな恋愛映画・ドラマ・小説・マンガの鑑賞
毒親に影響されて刷り込まれた価値観やその子供の「人となりそのもの」を形成します。「娘は父親との関係性」「息子は母親との関係性」で大人になってから異性と接しようとします。言動のくせが刷り込まれているようなものです。
優子さんが毒親の影響に対しておこなった対処として「べたな恋愛映画・小説・マンガの鑑賞」があります。優子さんはあまりラブストーリーが好きではなかったそうなのですが、ある友人からこうアドバイスを受けたそうです。
「恋愛映画・ドラマ・小説・マンガはネガティブな潜在意識を変えてくれるために活用するといいよ。たとえば「渡る世間は鬼ばかり」ってドラマを見続けていたら『うわー嫁と姑ってこんなに確執が起こりやすいモノなんだ…結婚っていやだなあ。』って思うようになるじゃない?」
けれど戦隊モノとかのアニメを見ているような子供時代は『正義の味方が悪い奴をやっつけてくれる』って本気で思っていたよね? 一方渡る世間〜には正義の味方なんて存在してないし。
つまりドラマとかアニメとか、潜在意識に刷り込みをしてくれる有効なツールになるの。騙されたと思って週1でもいいから興味持った作品を片っ端から見てみなよ。優子は真面目だからベタな恋愛ものがばかばかしいって思うかもしれないけれど、映画・ドラマ・小説・マンガを見る目的を「幸せな恋愛感情を潜在意識へ刷り込む」に設定してみる、というわけならいいでしょ?
彼女が実際に「幸せな恋愛感情を潜在意識へ刷り込む目的=毒親の影響から解放されるための対処」として鑑賞した映画・ドラマ・小説・マンガの一部を紹介します。
■恋愛映画ブリジットジョーンズの日記
- プリティウーマン
- マイ ビッグ ファット ウェディング
- キューティブロンド
- ローマの休日
- ホリデイ(ケイトウインスレット出演)
- 植物図鑑
一番初めに挙げたブリジットジョーンズの日記は、ダメダメな部分もあるけれどブリジットの飾らない素顔に弁護士の幼なじみが心を動かされてアプローチするハッピーストーリーです。
■婚活ドラマ
- 私結婚できないんじゃないんです、しないんです
- 結婚できない男
「私結婚できないんじゃないんです、しないんです」は、お高い女医役の中谷美紀さんが、辛口な和食店オーナー藤木直人さんにキャラを崩され、最後は彼こそ傍にいて欲しい男性と気付く物語。
■恋愛小説
- クジラの彼
- ヒア カムズ ザ サン
- 対話篇(金城一紀)
ヒクジラの彼やヒア カムズ ザ サンは有川浩さんによる恋愛小説。ベタですが、現代っぽい恋愛感覚がしっかり描かれていて「こんな胸キュン」してみたいと素直に思えます。
■恋愛マンガ
- リライフ
- からかい上手な高木さん
- 虹色デイズ
リライフはcomicoと呼ばれるウエブマンガで閲覧できます。高校生の男女の物語ですが、大人が読んむと「異性とここまで丁寧に距離を縮めようとする純粋さ」に感動します。
婚活アプリ・結婚相談所
毒親の子供は「親が満足するように立ち回る」のが当たり前になりすぎ、親との関係性が異性関係へと反映されてしまう結果、男女関係がなかなか上手く成り立ちません。
ですので、毒親のような異性ではなく、本当に心から安らげるような相手がそもそもどんな人なのかを知る必要があります。具体的な毒親の影響への対処としては婚活アプリや結婚相談所への登録です。
普段の独身者の生活圏は職場と家周辺に限られてしまうのが普通、しかも恋愛対象になりえるかどうかも不確かです。ですがそれらの対処法を試すと、爆発的に異性と接触できる数は増え、恋愛や結婚を希望しているかどうかも一目瞭然だからです。
優子さんは40歳になるまで頑なに婚活サービスの活用を拒否してきたようなのですが、現在は以下のように考えが変わったそうです。
仕事ばかりの毎日で出会いなんてそんなあるはずもなく、食わず嫌いだった婚活サービスを活用しようと思えました。どんな婚活サービスにもいろんな価値観の人がいるので、自分の価値観と合いそうな人と巡り合うまでは数が必要だと感じます。
婚活サービスに登録している人たちにとって「気に障るような言動があれば、気軽に別な異性に移る」のが当たり前のようになっており、一瞬で関係性がフェードアウトする刹那的な出会いがほとんどです。婚活サービスが全てではないですが、これらのサービス以上に出会える異性の数と確率を増やしてくれるものもない、という点に気付きました。
実際私は婚活アプリで彼に出会えましたし。
固く真面目な彼女が毒親の影響を断ち切るための対処として活用したものに婚活アプリがあります。物は試しで何か始めてみるのもよいと思います(^-^
異性の友人を味方に付ける・異性の友人に相談する
婚活はただでさえ一筋縄では行かず、どんな人でもたいていは紆余曲折のいばらの道をたどります。
ここに毒親を持った子供の言動の悪い癖が加わるとさらに混戦しやすくなります。
「長く続いた毒親による刷り込み」が異性とのコミュニケーションに反映され、混乱を招くこともしばしば。しかし毒親を持った子供の婚活だけが特別厳しいわけではありません。
この言動の癖を異性の友人に話してみるのをおすすめします
。つまり毒親から受けた影響を断ち切る対処として自分の言動を異性に確認してもらい修正のポイントとするのです。何か疑問に思うような点があれば、状況を整理して異性の友人にメールなどで相談してみましょう。
言動の癖の中に取り越し苦労・勘違い・ボタンの掛け違いなどが多く含まれている点に気付かされるはずです。時々異性の友人をランチに誘い、御礼をしましょう。
料理教室
優子さんが行った毒親から受けた影響を断つための対処の一つに、自分磨きとしての料理教室がありました。
普段から彼女は自炊でしたが、一人暮らしの食事はあまりに簡素過ぎ、将来結婚したいと思った時に美味しい料理をパートナーに用意してあげたいと思ったからだそうです。
昔は「なんで皆結婚なんて好んでするのかさっぱりわかんない」と言っていた頃もあったようですが、結局彼女は非常に愛情深く、将来のパートナーの体調管理を日々の食事で支えられたらと考えたとか。
男性を胃袋で云々…などと損即勘定で考えないところが優子さんらしいなと思います。
ペットと一緒に過ごす
前述した恋愛映画・ドラマ・マンガを毒親を持つ子供におすすめの理由は「幸せな恋愛観や結婚観を潜在意識に増やす」でした。
愛情の対象となるようなペットを飼うのも実は潜在意識への働きかけに有効です。つまり毒親からの影響を断つ対処としてペットと一緒に過ごすんですね。
天真爛漫で自由、とびきりの笑顔で飼い主を向かえてくれるペットを癒しと位置付ける人も多いと思いますが、実はペットと共にすると恋人と一緒にいる時のような脳内の快楽物質(エンドルフィン)が出るそうです。
優子さんの場合は愛犬を飼っていました。
今となっては愛犬が家族以外の何物でもない存在だとか。家でくつろいだ経験のない彼女は、愛犬によってはじめて「心から安心できる感覚ってこういうものなんだなあ」と思えたそうです。
潜在意識のケア
毒親の影響を断ち切る対処として「潜在意識」という言葉が度々登場していました。
潜在意識がなぜ婚活に重要かは「無意識に異性とのコミュニケーションに表れ、その関係性を左右するから」です。
毒親に「お前は本当に醜い子だね!」と言われて育った子供は、自分に自信がなくて人前に出るのが苦手に育ってしまうかもしれず、婚活では異性の前で自然に振る舞えずに苦戦してしまいます。
一方で子煩悩な親から褒めてもらう機会が多い子供は自己肯定感が高く人と話すのも好きな場合が多くなります。これが生まれてから毒親から受けた影響が刷り込みとして潜在意識に刻み込まれている一例です。
以下の図のとおり潜在意識には習慣や悪い癖・言動パターンなどが、そして顕在意識は意思決定や判断などが含まれており、恋愛や男女関係で顕著に表れるのはまさに潜在意識そのものなんですね。
異性とコミュニケーションをする際、私たちはもちろん言葉を使いますが、実は言葉も思考パターンやそれまでの記憶という潜在意識から影響を受けているため、潜在意識は決して看過できないのです。
このため、潜在意識のケアが毒親からの影響を断つ対処として必須です。
潜在意識と顕在意識は
心理学者のユングの構想による。
出典:miho-i-hikari/
優子さんの毒親の影響を断ち切るためにおこなった対処で一番特殊なのは「催眠療法(ヒプノセラピー)とインナーチャイルドを癒す療法」でした。この2つについては誤解を招きかねないので、少々詳しくお伝えします。
まずはアメリカで医療行為として行われている催眠療法のお話しから。
催眠療法(ヒプノセラピー)
前述したように、男女関係・恋愛では潜在意識が色濃く反映されています
。幼少からの記憶が大人になった今でも深く潜在意識の中に刻み込まれており、これを丸ごと対処していくのは実は極めて困難だとお気づきになられると思います。
この潜在意識のケアにアメリカで医療行為として行われているのが催眠療法(ヒプノセラピー)です。(※手品に登場する催眠術とは全く異なります。)
もともとは戦争で負傷したアメリカ兵の心理的負担を取り除くために行われていた療法だったのですが、今ではエビデンスも報告されており、現代の精神疾患などに多く適用例があります。
催眠療法とは潜在意識と顕在意識の間にある変性意識状態で行う療法であり、この時に心にブロックがかからず暗示を受け入れやすくなるといわれているので、毒親を持った子供の言動の悪い癖を修正して婚活の対処とするにも効果的なのです。
優子さんの場合、婚活の最終局面までなんとか自力で頑張ろうと思ったそうなのですが、根作尽き、「自分の婚活がうまく行かない理由なんてたった一つしかない。毒親から受けた影響が強すぎてうまく異性と関係性が築けないとしか思えない」と見つめ直し、意を決して催眠療法・ヒプノセラピーを対処として受けたそうです。
【毒親からの影響を断つための対処:催眠療法・ヒプノセラピー体験談】
- 2018年2月中旬に初カウンセリングとごく浅い催眠療法を行う(深いレベルが5だとしたら1-2くらいのレベル)
- 2月下旬に催眠療法と後述のインナーチャイルド療法を実施
- 療法の直後に恋愛映画を数本鑑賞し、潜在意識に幸福な恋愛感情を落とし込む
- 5月中旬まで鳴かず飛ばずの婚活が続く
- 5月下旬、前述運命の人と出会う(解毒できるまで約3ヶ月要した)
- 交際相手はそれまで交際してきた男性のように過度な発言をされたり、感覚的に嫌だと思える要素が全くないと実感
優子さんはなぜか自分を傷つけるような男性ばかり引き付けてしまっていました。
ですから失恋するたびに自己嫌悪に陥り、二度とこんなことを繰り返したくないと思ったのです。しかし毒親の影響は強力で数回同じパターンを繰り返してしまっていました。
彼女は婚活の中で劇的に変化を実感したのは催眠療法と次のインナーチャイルド療法を受けてからだと言います。
日本ではまだまだ一般的ではない療法ですし、婚活サイトで扱うテーマとしても一般性を欠くかもしれません。しかし毒親に侵されてしまった子供に最期の手段になりえるのはこれくらいなのではないかと語ってくれました。
インナーチャイルド療法
インナーチャイルド療法では、子供の頃に体験した感情や感覚が非常にネガティブに残っている場合、大人になってもそれがトラブルとして起こりえると捉えます。
過去どこのどんなシーンで「現在トラブルとして起こりえる要因の痕跡」があるのかを遡り、その頃の自分にコミュニケーションしてみる、といったような内容の療法です。
毒親持ちの子供の場合は親の愛情が欲しいがために感情や感覚を抑圧して生きており(これをアダルドチルドレンと呼ぶ)、男女関係や恋愛においては子供の頃に抑圧した自分のままで異性と良好な関係性を築きにくいという特徴を呈するようになります。
このため毒親の影響を断つための対処としてインナーチャイルド療法も行うと効果的なのです。
優子さんのインナーチャイルド療法の内容は前述ヒプノセラピーと同時に行っていました。
彼女は3歳、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学生、20代の頃のそれぞれの時期の自分にコンタクトし、前述の愛犬をそれぞれの時期の自分にだっこさせてあげたそうです。
その理由は愛犬が自分にとって初めて心からほっとできる家族と認識しており、どの年代の自分にも「何も不安がなく心から信頼できる家族と共にいる幸せな感覚を腕の中で実感させてあげたかった」そうです。
物心ついた時から自分よりも両親が仲良くしてくれるのを望み、両親から受け取れなかった愛情の代替として、大人になった今各年代の自分をほっとさせてあげたいと願っている。この点に関しては、想像すると筆舌し難いほどの強さと優しさを持った女性なんだなあと思います。
下記は優子さんが補足的に活用したアダルトチルドレンを癒す助けになった詳しいレポートです。
>>幼少期に傷を負った人が改善マニュアルを試して見事に出会いたい人と結ばれた方法
まとめ:毒親の影響から克服するのを阻害するのは何もしないこと
毒親を持った子供である女性がその影響に対処するための方法や体験談をお伝えしました。
毒親の影響により潜在意識・生い立ち・人格そのものが形成されているので、人生を一度に好転させるのは難しいです。
けれど毒親を持った子供って本当はしんどいんです。
毒親と共に生活し、幼少期に傷を負った人(アダルトチルドレン)の具体的なケア方法を試したレポートを下記で詳しくお伝えしています。
>>幼少期に傷を負った人が改善マニュアルを試して見事に出会いたい人と結ばれた方法
こちらに登場して下さった女性のレポートを書いてていたたたた!って思ったんですけれど、それでも幸せをつかみ取ろうとしていてる強かさにちょっとグッときます。